本「イエスの古文書」 著者:アーヴィング・ウォーレス
「ダ・ヴィンチ・コード」と同じような歴史ミステリーということで、
「イエスの古文書」という本が出版されています。
宗教関連にも興味があるので、今回、この本を読んでみました。
「ダ・ヴィンチ・コード」の影響もあります。
- アーヴィング・ウォーレス, 宇野 利泰
- イエスの古文書 (上)
読んだ感じとしては、
最初の導入部分がヒジョ~に長い。
上下巻に分かれているが、
上巻の3分の2は、古文書に関する導入部分という感じで
キリスト教の話が多分に盛り込まれており、キリスト教に興味がある人には良いが、
ストーリーとしては、遅々として進まない。
上巻だけ買って、途中で投げ出した人が多いのではないか?
ようやく上巻の終わり辺りから、話が進み始め、
「ダ・ヴィンチ・コード」のような歴史ミステリーが楽しめます。
(「ダ・ヴィンチ~」のように)どこまで本当なのか?という疑問は残りますが・・・
ストーリーを楽しみたいという人は、わくわくして読めると思います。
ただ、下巻の最後まで読んだ感想を言うと、
全人類的には、ハッピーエンドなのかもしれないが、それでいいのか?
問題は解決されていないじゃないか!
という気持ちで一杯です。
まあ、興味のある人は読めばいいと思いますが、
上下巻を時間をかけて読んだわりには、
時間がもったいなかった、他の本を読めばよかった・・・
という気が少々しますね。
この本は、『「新聖書」発行作戦』という過去の作品を、
「ダ・ヴィンチ・コード」のヒットに合わせて、リニューアルしたものです。
アメリカでは、『1972年のベストセラーで、第5位に選ばれた』とのことで、
キリスト教の国々では、関心が高かったのだと思います。
ですが、日本ではそれほどでもなかったのでしょうね。
だいたい、邦題が良くなかった・・・。
今回は、マーケティングを見直して販売したという感じでしょうが、
内容を読んでいる限りでは、1972年に出版された本ということで、
時代遅れの匂いが、プンプンして、気になります。