システム開発の問題点(東証システム)
今日、みずほ証券の誤発注の件が、東証のシステムの問題であったということが明らかになった。
先日(11月1日)に発生したシステム障害に続けて連続した問題。
大問題です。明日の株式市場はどうなるんだろうか?
システム開発の問題点って、いろいろあるのだけれど、
システム開発の業界って、建築業界と似ているんだよね。
・大手のシステム開発会社が、建築関連のゼネコン
・その下で働くソフトハウスが、地元の土建会社
・ソフトハウスがまた他の中小のソフトハウスを抱えているのは、下請けの会社と同じ。
あとは、姉歯にあたるような手抜きをしている会社があれば、そっくり
なんて思っていたら、
東証のシステムを作っていた富士通がそうだったんだね。
どこの会社も、東証のシステムを受注するために、
実際の原価に大幅にマイナスで応札しているはず。
せっかく、東証システムという看板をもっていたはずなのに、足をひっぱることとなってしまいそうだ。
(システムという目に見えないものについては、どの会社もお金を払いたくなくって、
どんどんたたかれる。
その顕著な例が、違法コピー。)
原価低減ということで、まず最初に減らされるのは、開発要員。
一番コストがかかるから。
で、その結果、手抜きが生じる。
11月1日に発生した問題も、試験の一部を省略した問題だと思う。
普通システム開発していれば、週、月、年が切り替わるとき、および、うるう年、うるう日については、
充分気をつける。
それ以外は、毎日動いているシステムと変わりがないのだから。
で、この11月1日の問題は、月の切り替わりのための確認試験はしたけれど、
一部のデータが切り替わる部分に関しては、手がかかるので省略しました、ってところなんだと思う。
この誤発注の問題については、
要員不足で、一部充分な試験を行うことができなかった。
ということなんではないかな?
まあ、建築も同じだけれど、システムも妥当な価格よりも、安く売られているものについては、
欠陥がある可能性が高いということだね。
東証とか、重要なオンラインのシステムは、きちんとした見積もりに基づいて、
妥当な価格でのシステムを発注するようにしてほしいね。